本文へ移動

新興政党の躍進 今後も 政治ジャーナリスト・青山和弘さん

2025年8月22日 05時05分 (8月22日 11時28分更新)
参院選後の政局について講演する政治ジャーナリストの青山和弘さん=21日、金沢市内のホテルで

参院選後の政局について講演する政治ジャーナリストの青山和弘さん=21日、金沢市内のホテルで

 政治ジャーナリストの青山和弘さんが21日、金沢市内であった北陸中日懇話会で「参院選後の政治動向」と題して講演した。既存政党が苦戦し、参政党などの新興政党が躍進した7月の参院選の結果を踏まえ「この現象は加速していく可能性がある」と指摘。自民党内からの退陣圧力が強まる石破政権の存続については、他党とのパイプを持つ森山裕幹事長の去就をポイントに挙げた。(田嶋豊)

◇講演要旨

 【参政党の躍進】
 参政党は大きく議席を伸ばした。1人区では議席を取れなかったが、戦後に首相を4人輩出した自民党王国の群馬では当日の出口調査でリードするなど自民を追い詰めた。なぜか。(群馬に)外国人が多い。自治体は共生社会の実現に取り組んでいるが、不安を抱いている人も多く、圧倒的に参政党が得票を集めた。埼玉県川口市なども同じだ。
 立憲民主党は地方組織があるのに比例でも負け、野党第3党になった。参政党は交流サイト(SNS)だけではない。6月下旬、維新を離党した梅村みずほさんが入り、政党要件を満たして党首討論にも参加したのが大きい。多くの有権者がSNSに流入する、(党首討論などの)演説に参加する、メディアが取り上げる-という正のスパイラルが高速回転した。
 今回は自民、公明をはじめ、立民、維新、共産などの既存政党は全て負け。勝ったのは参政、国民、れいわ、保守など、この数年で出てきた政党ばかり。この現象は不可逆的。自民、立民は盛り返そうと頑張っているが相当厳しい。どんどん入れ替わっていく現象が加速していくと思う。
 【石破首相の進退】
 自公は過半数に3議席足りない結果となり、信任を得られなかった。民主主義だから辞めなきゃいけない。首相は首相経験者との会談をセットし、事実上辞任を促されたが「自分との戦いだ」とかたくなになった。欧州が右派ポピュリズムに席巻される中、首相は日本が巻き込まれてはいけないとの思いを強く持っており、戦後80年のコメントも出す準備をしている。自分が窮地に追い込まれていることは分かっているが、どこまで続投できるかは分からない。最近の世論調査をみると続投支持が多いが、森山さんが辞めるとなれば、窮地に追い込まれる。一方で、森山さんを幹事長代理や国対委員長にする可能性も浮上している。連立工作もある中で、森山さんに任せたいのだろう。
 総裁選管理委員会の動きがどうなるか。(総裁選前倒しの)国会議員への意思確認は書面で行うとされるが、氏名公表となれば当然求めにくくなる。過半数に届かなければ、石破政権が続く。首相には解散権がある。全ての公認権は執行部が握っており、続投支持が増えてくると、嫌われ者になりたくない議員心理が強まる可能性もある。
 複雑なファクターが多く、いろいろな可能性があるが、まずは森山さんがどうなるか。首相が森山さんの動向に伴い、どう出るのか。選管議論がどう進むのかによって、石破政権の行方が決まる。総裁選となれば、誰がなるのか。それによっても今後の日本の行方が大きく変わり、日本はいま過渡期にあると言える。

「北陸中日懇話会」新規入会のお誘い

会員 会員資格は原則として本会の趣旨に賛同する北陸地区の法人を以てする。
会費 1法人月額11,000円(6カ月分を前納)
内容 毎月1回午前11時から、金沢市内の主要ホテルで月例会を開催。 主に中央著名講師による講演会を開き、講師を囲んでの昼食会を行います。 年間を通じ中日新聞発行の書籍の割引、主催事業の招待券、割引券の贈呈を致します。
入会申し込み
問い合わせ
北陸中日懇話会事務局(中日新聞北陸本社内)へ。
電話076(233)4643番 またはメール
hok-konwakai@chunichi.co.jp
写真・イラスト

PDFファイルをご覧になるには Adobe(R) Acrobat(R) Reader が必要です。
左のバナーから無料でダウンロードできます。

関連キーワード

おすすめ情報

北陸中日懇話会の新着

記事一覧