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ギャンブル「若者にリスク大」 オンラインで被害 急拡大 依存症問題を考える会・田中代表

2025年10月4日 05時05分 (10月4日 10時54分更新)

ギャンブル依存症について講演する田中紀子さん=3日、金沢市内で

 公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」(東京都中央区)の田中紀子代表が3日、金沢市内で開かれた北陸中日懇話会で講演した。若年層を中心にオンラインで広がっているギャンブルの現状を説明し、自身が依存症に陥った経験も交えながら「若いうちにギャンブルをやらせてはいけない」と警戒するように訴えた。(我那覇圭)

◇講演要旨

【祖父も父も夫も】
 私は父がギャンブル依存症で、祖父がパチンコ依存症。私も2回目の結婚相手がギャンブラーで、ギャンブルをする人に対する抵抗感がなかった。私も依存症になったが、夫婦で自助グループ(依存症からの脱却を目指す当事者の集まり)につながり、回復できた。
 現代は、違法オンラインカジノがまん延してしまっている。私たちのアンケートで、オンラインカジノの経験者は20~30代が76%。今の若い人たちはみんなネットから入っていく。
 衝撃を受けたのが、オンラインで始めてからわずか1カ月で63・4%が借金を始めている。なぜか。やはりオンラインはものすごくスピードが速い。だから頻繁に賭けてしまう。大体一つの勝負に10秒ぐらい。あっという間に借金生活になってしまう。
 私が依存症から回復した2008年はギャンブル開始の平均年齢が20歳だった。それは今もあまり変わらないが、当時は借金を開始するまで約7年だった。今は若い人たちが始めた瞬間から依存症になるような、大変ゆゆしき事態だ。
【公営競技でも】
 (競馬や競艇などの)公営競技の年齢制限に問題があると思う。パチンコだけが18歳から解禁され、大学入学と同時に始める。ギャンブルが面白いと思い、20歳になって公営競技に入る。今はスマートフォンで競馬や競艇をやりながら、パチンコをしている。
 依存症は誰でもなるが、リスクファクター(危険因子)がある。早くから始めた、ということだ。若いうちにギャンブルをやらせてはいけない。依存症にならない安全な遊び方なんてあるわけがない。公営競技は朝の8時から夜の12時まで(オンラインでも)賭けられ、オンラインカジノと大差がない。
【命を脅かす】
 大学生があっという間に依存症になり、自殺による訃報も届く。私も1日でギャンブルに200万円を使いながら、子どもの幼稚園の6千円ぐらいの月謝を滞納した。本当につらかった。自分が理解できず、生き地獄だった。
 うつ病になり、当時は薬をビールで流し込んだ。死が直近まで迫っていた。家族よりも仕事よりもギャンブルしか頼れなくなる。解決策もギャンブルしか考えつかなくなる病気だ。だから治療につなげてほしい。ポイントは病気だから治るということ。ギャンブルが止まれば借金も返せる。もし困りごとがあれば、私たちの団体とも連携してほしい。

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