【遠藤礼の一語一礼】灼熱のマウンドで白星をもぎ取った才木浩人の“酷暑対策”とは…野球少年にも助言

[ 2026年7月21日 13:00 ]

阪神・才木
Photo By スポニチ

 才木浩人投手(27)はこの日も汗だくだった。7月20日の甲子園での試合前練習でキャッチボールを終えると、グラブを置いてその足で一塁アルプススタンドの階段に到着した。タオルとペットボトルのミネラルウオーターをそばの座席に置くと、強烈な日差しを全身に受けながら何度も往復した。

 練習後、聞きたかった…いや、教えてほしかったのは8回2失点で7勝目を挙げた前回登板17日の広島戦(マツダ)。投球内容ではなく「酷暑対策」のことだった。あの日、ナイターにもかかわらず敵地のマウンドは気温30度超え、湿度60%オーバー。試合後の囲み取材でユニホームを試合中に3度着替えたことを明かしていたが、常に意識高く練習やトレーニングに取り組む右腕のことだ。必ず独自の「対策」を講じていると思っていた。

 全国では夏の甲子園予選が開催されており、小学校、中学校も夏休み。毎日、多くの球場で試合が行われる中、酷暑でマウンドに上がる高校球児、野球少年へ向けても“才木メソッド”は参考になるのではないか。そんな取材意図も伝えると右腕は「なるほどね。全然いいっすよ」といつもの調子で快く答えてくれた。

 まず、才木は「食事はもう必須。これを絶対に食べるっていうのはないけど、朝からとにかくバランス良く。僕なら米と卵と魚みたいな」と説明。その上で「試合前も試合中も体の内側を冷やすことがすごく大事なのでアイススラリーを食べる」と続けた。アイススラリーって何…。初めて耳にした言葉だったが、シャーベットと言えばイメージしやすいだろう。薬局でもスポーツドリンクがベースになったものや、塩分やカリウムなどさまざまな栄養素が入ったアイススラリーは販売されていて学生でも簡単に購入可能だ。仮にアイススラリーが準備できなければ「自分はコンビニでアイスボックスとか買ってかんだりしています」と“裏技”も教えてくれた。

 体を冷やすことは当たり前だが、才木は冷やす場所を特に意識。「血管が通っているところを冷やすんです。例えば首筋とか手のひらとか毛細血管が通っている部分。冷たい血流を巡らせないと体が冷えない。冷たいものを飲んで喉元を冷やしたり」とポイントを教示してくれた。

 ただ、水分補給には注意点もある。「暑いときはイニング間にがぶがぶ飲んじゃう。自分もこの前のマツダではがぶがぶ飲んじゃってちょっと力が入らない、やりにくいなというのもあった」。それでも「冷たい飲み物を口に含んでうがいして出す。口が冷えると呼吸するときに冷気が気道を通っていくので喉元が冷える。とにかく体の内側を冷やすことが一番なので」と力説した。そして、登板後は過度に冷やすことはせず帰宅後もシャワーだけにして寝付きを良くすることを最優先に1日を終えるという。

 私の想像通り、才木の酷暑対策は徹底されていた。「めっちゃ考えているでしょ(笑い)。またなんでも聞いてくださーい」。涼しい顔で背番号35はさっそうとクラブハウスへ消えた。

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

野球の2026年7月21日のニュース

タグ内の最下位に記述をオススメします ここから-->