TDK・植村祐介 さらなる躍進もたらした“ボール1個分の変化” 今季主要公式戦は打率4割超え

[ 2026年9月25日 09:00 ]

日本選手権予選での活躍が期待されるTDK・植村(提供写真)
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 ボール1個分の変化が、TDK・植村祐介内野手(29)に躍進をもたらした。今季の主要公式戦は28打数13安打の打率・464。巧みなバットコントロールを存分に発揮し、右打席から安打を量産してきた。

 「ストライクゾーンをしっかりコンタクトできているのが、今年の結果につながっている一番の要因。打席に入った時、どの球を振るのかという部分を意識的に変えました」

 先にも記した巧みなバットコントロールは、植村にとっては諸刃の剣でもあった。社会人野球までの道を切り開いてきた一方、凡打の要因の一つでもあった。なぜ、凡打につながるのか。普通なら空振りとなるような際どいボールでも、植村の場合はバットに当たってしまうのだ。

 「自分のスイングをキャンセルしてでもボールに当ててしまう。空振りできないことが弱みでした」

 本来のスイングができなければ、凡打となるケースが大半を占めた。入社7年目の今季。より高みを目指す上で改善策を探る中、植村はボール1個分、直径にすれば約7・3センチ分、外角のストライクゾーンを狭めることを決意した。

 「今まではボール球まで振っていました。自分の中で感覚的にはボール1個分ぐらいですかね、(外角の)ストライクゾーンを削りました。そうしたら案外、見送ってもボールになる。これは新しい発見でした」

 一概には言えないが、社会人野球のストライクゾーンは外角が広い傾向にある。広い外角球に対応していく中で、知らず知らずのうちに「どんどん、ゾーンが広がっていった」という。JABA静岡大会でも6打数3安打の打率・500をマークしたが、感覚的には納得できるものではなかった。都市対抗野球大会東北地区2次予選の前には、打席のラインにベタ付きしていた立ち位置も修正。半歩分だけ離れると、インコースへの対応力も格段に上がった。全4試合で15打数8安打の打率・533、5打点。中でも七十七銀行戦の3回に放った右前打は「自分の間合いで狙ったところに打てた」と振り返る納得の一打だった。

 「一発ホームランよりは後ろにつないだり、ランナーを進めたりというのが自分の役割。クリーンアップだからといって大きいのを狙うのではなく、いかに良い形で回すか。自分で返すのも気持ちいいですが、打線の点と点をつなぐ役割をしたい」

 中軸の3番を任されるが、ポイントゲッターよりも、つなぎに重きを置く。2番・北畠栞人、4番・斎田海斗が前後に並ぶ打線の破壊力は東北地区屈指。10月1日に予定されるトヨタ自動車東日本との1回戦(石巻市民)から、与えられた役割を果たしてみせる。

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