広島・中村奨成の読みズバリ!「真っすぐを投げてくるだろう」戸郷の「準完全試合」を阻止する意地の一発

[ 2026年9月30日 05:05 ]

セ・リーグ   広島1─3巨人 ( 2026年9月29日    東京ドーム )

<巨・広(25)>9回、戸郷(左)からソロを放つ中村奨(撮影・須田 麻祐子)
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 来季へつなげる“戸郷撃ち”だ。広島・中村奨成外野手(27)は29日、巨人戦の9回2死でチーム1安打に抑えられていた戸郷から完封負けを阻止する意地の3号ソロを放った。連勝は4でストップし5位に転落。カード最終戦に敗れて9勝16敗と大きく負け越した。借りは来季、必ず返す。

 目の覚めるような当たりだった。0―3の9回2死無走者でカウントは1―2。“あと1球”の負けムードを中村奨のバットが変えた。戸郷の150キロ速球が内角やや甘く入ったところを捉え、左翼席中段へ運んだ。

 「こういう試合だったので何とかしようと思っていた。今日はやっぱり良かったですね。いい真っすぐを投げていましたし、力があった」

 試合後は相手を称えたのも当然だ。自身が打つまで出塁したのは6回1死から右前打した石原のみ。四死球や失策もなく、凡退していれば「準完全試合」という屈辱だった。

 打球を見送った右腕は苦笑いしたが、動揺はあったのだろう。続く代打モンテロがストレートの四球を選び、守護神のマルティネスを引きずりだした。菊池も四球で一、二塁。坂倉が二ゴロに倒れ、連勝は4で止まったが、大劣勢の流れを動かすスラッガーの魅力を再認識させる一撃だった。

 「こういう展開だったんで、真っすぐを投げてくるだろう、という感じでした」

 対戸郷は試合前時点で通算17打数6安打の打率・353、2本塁打と好相性を誇っていた。初回の左飛もフェンス際の飛球を丸がジャンプキャッチしたものだった。「真っすぐが良かった。最後まで球威が落ちなかった」と脱帽した新井監督も「いいホームランだったと思います」と一矢を報いた一打だけは称えた。

 得点力不足に泣いた今シーズン。すでに1安打以下に終わった試合が3度あり、これは1956、57年に続くもの。4度目なら球団ワーストの失態になるところだった。昨季13勝11敗1分けと勝ち越した巨人にも9勝16敗と大きく負け越した。

 「今年は迷惑かけている部分が多いんで。来年勝ち越せるようにしっかり準備して、取り返せるよう頑張っていきたい」

 号砲の手応えとともに、巻き返しへの思いを強めた日になった。 (石塚 徹)

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