武井壮 24歳で病死した2歳年上の兄の「最後の笑顔」語る 病室で再会し衝撃「もう死んじゃうんだ」

[ 2026年10月29日 12:12 ]

武井壮
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 タレントの武井壮(53)が、29日までに配信された「ABEMAエンタメ」の企画「Re:MAKE ―拝啓 あの頃の君へ―」に出演。がんのため24歳で他界した兄との思い出を語った。

 幼少期に両親が離婚。母親が家を出たあと父も別の家庭を持ったため、9歳から兄・情さんとの生活が始まった武井。その生活は厳しく、小学6年生から近所の手伝いをして稼ぎながら、中高は私立の学校に進学。学年トップの成績を収めて学費無料を勝ち取り、神戸の大学に進学した。

 一方、2歳年上の情さんは、アパートで1人暮らしをしながら俳優を目指しており、舞台やドラマ、映画での端役が決まるようになっていた。そんな頃、武井のもとに知らない番号から電話が掛かって来たという。

 出ると、父親が号泣しており「お兄ちゃんががんになっちゃった」と告げた。「もうステージ4」「3カ月ぐらいで死んじゃうんだ」との言葉に、武井は兄が入院していた東京・新宿の病院まで神戸からバイクで駆けつけたが、病室での光景を「衝撃で…」と振り返った。

 兄の姿を見た瞬間、「もう死んじゃうんだって思ったぐらい、げっそり痩せていて」と回想。なんとか兄には「治ったらまた頑張ればいいじゃん」と声を掛けたものの、「だってこないだまで元気だったじゃん。1カ月、2カ月前に会った時」とショックを受けたといい、「あの光景はいまだに脳裏から離れない」と明かした。

 そして兄の手術に立ち会うと、開腹手術中「ちょっと見ていただきたい」と医師から呼ばれた。見ると「黒い丸い塊がお腹の切ったところからポコンと出てた」といい、「これが全部がん細胞です」との説明だった。ほぼ全ての臓器に転移が進んでおり、「バレーボールみたいながん細胞」は取り除いたものの、「内臓がほとんどないので、そんなに長くは生きられない」とのことだった。

 それでも情さんは会話ができるようになり、「1、2カ月ぐらいは昔の表情が戻った」と思うまでに回復する様子を見せた。「何かやりたいことは?」と聞くと、「映画を見たい」とリクエストされ、当時話題になっていた「メジャーリーグ2」を2人で鑑賞した。

 その時、野球好きで俳優志望だった情さんの表情は「今まで見たことないぐらい楽しそうに笑っていて」といい、武井は「本当にこういう道に進みたくて好きだったんだな」と実感。「“すげー面白かったわ。病気が治ったらまたお芝居を頑張るわ”って。それがもう、僕が見た兄貴の最後の笑顔だった。そのちょっと後に兄貴は亡くなっちゃった」と語った。

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