【ラグビー日本代表】ホームゲームが豪開催となった“大人の事情”とは W杯会場で11日アイルランド戦

[ 2026年7月9日 11:49 ]

ラグビーネーションズ選手権第2節   日本―アイルランド ( 2026年7月11日    オーストラリア・ニューカッスル )

オンラインでメンバー発表会見に臨むエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(左)とワーナー・ディアンズ主将
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 ラグビー日本代表は、11日に行われる新設国際大会ネーションズ選手権第2節のアイルランド戦を、オーストラリアのニューサウスウェールズ(NSW)州ニューカッスルで戦う。

 北半球(欧州)6カ国、南半球6カ国による対抗戦形式の大会は、7月の3試合は南半球側のホームゲームとして実施。地理的には北半球の日本だが、大会では南半球のグループに属しているため、本来は日本国内で開催されるべき試合だが、“大人の事情”で中立地であるオーストラリアでの開催となった。

 その事情とは、アウェーチームとして南半球に乗り込んできたアイルランドの移動負担だ。同国は4日の第1節でオーストラリアと、第2節で日本と対戦し、18日の第3節はニュージーランドと戦う。3試合全てを相手国内で戦った場合、欧州~南半球間の往復に加え、試合の間に南半球~日本間の移動が重なるため、オーストラリア国内にとどまれるよう、開催地が選定された。

 割を食う形で不平等な条件を押しつけられた形の日本だが、そもそも大会は欧州6カ国対抗と南半球4カ国対抗の主催者「SANZAAR」が共同運営。日本とフィジーはあくまで招待チームとして、30年の第3回大会までの参加を認められているに過ぎない。そのためオーストラリア開催案を飲まざるを得ず、試合間に日豪の移動負担が加わった。ちなみにフィジーは同国内で1試合もできず、相手国内で3週連続の“ホームゲーム”に臨む。

 そのような状況の中、日本はアイルランド戦の開催地をリクエスト。来年のW杯オーストラリア大会の1次リーグ初戦のサモア戦の会場となる、ニューカッスルのマクドナルド・ジョーンズ・スタジアムに決まった。同市は最大の都市シドニーの北約150キロに位置し、都市圏を含む人口は約50万人。スタジアムの収容人数は3万3000人と中規模で、W杯では日本―サモア戦のほかにイタリア―ジョージア戦など1次リーグの計4試合が予定されている。

 1年後に向けて地ならしの意味合いも持つ一戦を前に、9日にオンライン会見に臨んだエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)は「そこまで深く考えていないが、選手にここでプレーを経験させることで、町にもなじめる。グラウンドはヘビーなピッチと聞いている。芝の質を保つのに苦戦していた。そこには対応しないといけない」と述べた。W杯期間中の試合の前後数日を過ごす町や、ピッチ状況を知ることは、間違いなくプラスに働く。

 シドニー近郊で生まれ育ったジョーンズHC自身も「1日以上を過ごしたのは初めて」というが、町の印象は「奇麗で、海は寒いが選手はそこでリカバリーができている」と話す。練習後、選手はアイスバス代わりに真冬の海に入っているようで、同席したLOワーナー・ディアンズ主将(BL東京)も「メンタル部分も体のコンディションも、ビーチを使ってリカバリーをしている。日本にいる感じくらい、リカバリーできている」と、場慣れできていることを明かした。

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