「BALCO事件」の中心人物、ビクター・コンテ氏が死去 バリー・ボンズらにステロイド供給

[ 2025年11月5日 08:12 ]

2003年10月、栄養補助食品会社「バルコ社」の栄養補助剤を手にする同社の創設者・ビクター・コンテ氏(AP)
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 バリー・ボンズらに「ステロイド」を供給した人物として2000年代に渦中の人となったビクター・コンテ氏が、75歳で死去した。死因は明らかにされていない。AP通信が報じた。

 コンテ氏は、プロ野球選手バリー・ボンズ、ジェイソン・ジアンビ、陸上五輪王者マリオン・ジョーンズらに「クリーム」「クリア」と呼ばれるステロイドを販売し、その使用法をジアンビ(オールスター5回選出)ら多数のアスリートに指導していた。このスキャンダルは、コンテ氏が創業した会社「ベイエリア・ラボラトリー・コオペラティブ(BALCO)」にちなんで「BALCO(バルコ)事件」と呼ばれた。

 当時のバド・セリグMLBコミッショナーは、ジョージ・ミッチェル元上院院内総務にステロイド問題の調査を依頼。ミッチェル報告書は次のように指摘している。「違法なパフォーマンス向上薬の使用は、野球の公正性を根本から脅かす。そうした薬物を拒否する正直な選手を不当に不利にし、記録の正当性にも疑問を投げかける。この問題は一夜にして生じたものではなく、過去20年間に野球界全体──コミッショナー、球団幹部、選手会、そして選手自身──が『ステロイド時代』の責任を共有している」。

 コンテ氏自身もステロイド取引で禁錮4か月の連邦刑務所入りとなった。ボンズの個人トレーナーでBALCO関係者のグレッグ・アンダーソンも、ステロイド流通の罪で禁錮3カ月、自宅軟禁3カ月の刑を受けた。ボンズ本人は「意図的な使用」を否定しているが、現在に至るまで野球殿堂入りは果たしていない。

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