ESPN「FA最高の打者」に佐藤輝を指名 平良はスクバルに次ぐ先発候補 伊藤、誠也、今永も分析

[ 2026年9月11日 05:23 ]

阪神・佐藤輝
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 スポーツ専門局「ESPN」が10日(日本時間11日)、「今オフのMLB FA市場はどうなる? スクバル、日本勢3人など10の注目点」と題した特集記事を掲載した。

 記事を執筆したのは、同局の看板記者ジェフ・パッサン氏。今オフは現行の労使協定が12月1日(日本時間2日)に失効し、その後はロックアウトに突入することが予想されているとして、FA市場について「どのような展開になるのかは誰にも分からない」と指摘した。MLB側がサラリーキャップ制度の導入を目指しているため、球団側が新たな労使協定がまとまるまで大型補強に慎重になる可能性もあるという。

 そんな異例のオフで、大きな存在感を放ちそうなのが日本勢だ。関係者の話として、阪神・佐藤輝、西武・平良、日本ハム・伊藤の3人が11月上旬にポスティングされる見込みと報道。日本からポスティングされた選手には45日間の交渉期間が設定されるため、長期化する可能性があるロックアウトを避ける意味でも、現行の労使協定が失効する12月1日までに契約をまとめる可能性があるとした。

 特に高い評価を受けたのが佐藤輝だ。「FA市場で最高の打者は?」との項目で、パッサン氏は真っ先にその名前を挙げた。

 今季は122試合で打率・320、35本塁打、92打点、出塁率・398、長打率・636。打率、本塁打、打点の3冠部門だけでなく、出塁率、長打率でもセ・リーグトップに立っているとして、「3冠王の可能性を持つ選手」と紹介した。

 懸念材料として135三振を喫している点や、三塁、両翼、一塁のどこを主戦場とするかという守備面を挙げる一方、村上宗隆と比較。村上がホワイトソックス移籍1年目に活躍したことで、獲得に積極的に動かなかったことを後悔している球団も多いとし、それが佐藤輝の市場価値を押し上げる可能性を指摘した。

 投手では平良を、今オフ最大の目玉であるドジャースの左腕スクバルに次ぐ先発候補の一人として紹介した。身長5フィート8(約173センチ)、体重220ポンド(約100キロ)と先発投手としては異色の体格ながら、直球、カットボール、チェンジアップ、スイーパー、スライダー、スプリット、ツーシーム、カーブの8球種を操る。最近の登板では7回に100マイル(約160・9キロ)を計測したことにも触れた。

 先発向きか救援向きかで球団の評価は分かれているというが、実際に視察したスカウトたちからは高評価が相次いでいるとし、「無視できないほどいい投手」と伝えた。

 さらに伊藤についても、MLB球団が今オフのポスティングを想定して準備を進めていると報道。スライダー、スプリットなど多彩な球種に加え、25年には200イニング近くを投げ、今季も150イニングを突破している点を評価。5年連続150イニング以上という“耐久力”を大きな武器として挙げた。

 すでにメジャーで実績を残している日本勢にも触れた。FAとなるカブスの鈴木については、マリナーズの外野手アロザレナとともに「非常に優れた選手」と評価。その一方で、例年ならFA市場最大の目玉と呼ばれるほどの存在ではないとして、契約総額が1億ドルに届かない可能性を予想した。

 カブスの今永昇太投手については「現代野球に適したローテーション中盤の先発」と評価。直球が92マイル(約148・1キロ)前後を維持できるかが重要とし、純粋な球威が突出しているタイプではないことから、大型長期契約にはつながりにくいとの見方を示した。

 そして市場全体で別格の存在とされたのがドジャースのスクバルだ。パッサン氏は「今オフは『スクバルのFA市場』と言っていい」と表現した。

 2度のサイ・ヤング賞を誇る左腕について、ドジャース・山本由伸投手が持つ投手史上最高額の3億2500万ドルを更新すると予想。サラリーキャップが導入されなければ、30歳以上の投手のFA最高額であるスティーブン・ストラスバーグの7年2億4500万ドルの倍、5億ドル近い超大型契約に達する可能性にも言及した。

 労使交渉の行方次第では、例年以上に先を読みにくい今オフのFA市場。その中で、佐藤輝、平良、伊藤のポスティング組に加え、鈴木、今永を含めた日本勢がどこまで存在感を示すのか、大きな注目を集めそうだ。

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