「1番・正木」が生んだ相乗効果 大谷超えの打球速度で初回から相手にプレッシャー

[ 2026年9月17日 21:17 ]

パ・リーグ   オリックス1-7ソフトバンク ( 2026年9月17日    京セラD )

<オ・ソ23>3回、正木は右中間二塁打を放つ(撮影・北條 貴史)
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 一般的な「1番打者像」からは大きく外れる。盗塁数および企図数ゼロ。なぜソフトバンク・正木智也外野手(27)は1番に抜てきされ、開花したのか?背景に「逆転の発想」があった。

 当初、長谷川打撃兼スキルコーチは得点圏での打撃を課題に挙げ「ランナーのいない場面でよく打っているから」と説明していた。

 昨季はわずか17試合の出場で全て5番起用だった。開幕前に右足の蜂窩(ほうか)織炎により離脱し、復帰は5月15日の楽天戦。今季の初戦は6番で出場したが、相手先発に左投手が続いた16日から1番で起用された。交流戦までの7試合で初回の打席で5度出塁した。

 正木が1番打者としてハマった理由に、打球速度の速さと長打力がある。

 6月に計測した打球速度188.5キロは、同時点で今季12球団最速でドジャース・大谷の今季最速をも上回っていた。立ち上がりは先発投手の多くが手探りの状態。さらに、近藤、栗原、柳田ら強打者が後に控え、余計な力みも生じる。長谷川コーチは「よーいドンからプレッシャーを与えられる打者が欲しかった」と説明。「不用意な球は長打になるから慎重になるし、出せばいきなり走者を置いて近藤、栗原に回る。相手からすればかなり嫌でしょう」と正木効果を解説した。

 出塁率と長打率を足したOPSは球界トップクラスの.900超え。リードオフマンに変貌し、最強打線のキーパーソンになった。

 ○…正木はキャリアハイを大幅に更新する27本塁打。そのうち26本が先発1番でマークしたもので球団では92年佐々木誠の20本を抜き1番打者の最多球団記録を更新した。また、初回先頭打者本塁打シーズン7本も同年佐々木の5本を抜く球団新。福本豊(阪急)らが持つパ・リーグ記録8本にあと1本と迫っている。なお、1番で30本塁打は85年真弓明信(神)、02、03年松井稼頭央(西)、10年坂本(巨)の3人しか記録しておらず、残り試合で4本塁打すれば史上4人目となる。

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