Wソックス・村上 大興奮「汚い言葉」絶叫 PS1号弾で地区S先勝 

[ 2026年10月5日 01:40 ]

ア・リーグ地区S第1戦   ホワイトソックス3―0ガーディアンズ ( 2026年10月3日    クリーブランド )

ベンチで祝福を受けながら雄叫びをあげる村上宗隆(AP)
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 大リーグは3日(日本時間4日)、ポストシーズン(PS)の地区シリーズ(5回戦制)が開幕した。ホワイトソックスの村上宗隆内野手(26)は敵地でのガーディアンズ戦の4回、PS初アーチとなる先制の右越え2ランを放った。ワイルドカードシリーズ初戦に続く決勝打で3―0で白星発進。PSで本塁打を放った日本選手は9人目で最年少となり、史上最大の下克上を目指すチームのミラクルな進撃を先頭で引っ張っている。 

 「完璧なホームラン。凄くいい雰囲気でやれている」。村上が自画自賛した強烈な一発は4回無死一塁。打った瞬間に確信の表情を浮かべ、一塁ベンチの味方に向かって何度も鼓舞するように叫んだ。「汚い言葉でしたね」と冗談めかして笑った一打は、打球速度112・2マイル(約180・6キロ)で、飛距離440フィート(約134メートル)の特大弾。打球速度は今PS全体で2番目の音速アーチだった。

 「短期決戦は先手を取ることが大事。凄くうれしかった」。8月7日の対戦でも本塁打を打っていた相手先発の左腕メシックから初回に中前打。そして4回は初球の内角高めシンカーを粉砕しての一発で、自身のPS初アーチは日本選手9人目で、26歳243日は最年少となった。

 地区優勝をわずか1ゲーム差で譲った宿敵相手に先勝に導く一振り。豪快な一発はチームメートも魅了し、6回から4イニングを無失点に封じセーブを挙げた右腕テーラーは「今年一番格好いいホームラン」。ウィル・ベナブル監督も「最高のタイミングで出た本塁打。我々にはあの一発が必要だった」と絶賛した。

 「ブルペンも凄くいい状態で投げてくれているし、点を取れば抑えてくれるという信頼がある。あとは雰囲気が一番いい」。明るい性格の村上自身が、その雰囲気づくりに一役買っている。試合開始前からチームメートと頻繁にコミュニケーションを取り、試合中も若手ぞろいの内野陣で率先して声を出す。「“Let’s Go”って言っているだけなんで。英語しゃべれないんで、それぐらい言っとこうかなって」。照れたような人懐っこい笑顔が周囲に人を集め、結束が高まる。

 昨季まで3年連続100敗以上の「ドアマット(他から踏みつけられる弱小チーム)」。そんなホ軍を移籍先に選んだ理由を、今でも米メディアから聞かれる。この日も質問が飛んだが、答えは明快だ。「ポストシーズンに出て、チーム一丸となって勝つことが僕の目標だった。この、今の現実が全てかなと思う」。目標を現実にしたミラクルの立役者。史上最大の下克上へ「次も自分たちの野球をして勝ちたい」。力強く、明快な言葉に自信がにじんだ。(杉浦 大介通信員)

 ◯…日本選手のPS本塁打は9人、31本目。最多は大谷の11本で、次いで松井秀10本、鈴木3本、田口2本、1本が井口、松井稼、岩村、イチロー。1年目にPS本塁打を放つのは松井秀、井口に続き3人目。村上の26歳243日でのPS本塁打は、29歳114日だった03年の松井秀を抜いて日本選手最年少となった。

 〇…村上はヤクルトで8年間ともにプレーし、引退登板を終えた46歳の石川にも言及した。「凄く背中で引っ張ってくれる大きな先輩。野球の向上、うまくなりたい気持ちを何歳になっても常に持ち続けていた」と振り返った。3日の引退セレモニーにはビデオメッセージも送った。「石川さんがやるなら僕らもやるしかないっていうくらい引っ張ってくれた。本当に感謝しています」と続けた。

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