広島・森下暢仁 報われぬ7回零封&先制打 大逆転CS進出へ孤軍奮闘も過酷な結末に

[ 2026年9月12日 05:05 ]

セ・リーグ   広島1―6DeNA ( 2026年9月11日    マツダスタジアム )

<広・D(22)>6回、先制適時打を放つ森下(撮影・岩崎 哲也)
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 広島・森下暢仁投手(29)が11日、投打で圧巻のパフォーマンスを披露した。本拠地でのDeNA戦で、7回を散発4安打に抑えて二塁を踏ませず零封すれば、打っても6回に均衡を破る中前先制打だ。3位との負けられない直接対決は、しかし、1―6で痛恨の逆転負け。救援陣の大乱調が響き、DeNAとは7・5ゲーム差に開き、最下位に転落した。

 打者顔負けの技術だった。スコアレスで迎えた6回2死一、二塁の好機。打席の森下は2番手・若松の初球、148キロの内角直球にひるまず、左肘を畳んで中前へはじき返した。二塁走者・佐々木を生還させる先制打。自ら待望の1点を挙げ、思わず両手を突き上げた。

 「チャンスだったので打たなきゃと思い、集中していきました」

 大逆転でのクライマックスシリーズ(CS)進出に向け、絶対に負けられない5連戦の初戦で、しかも3位・DeNAとの直接対決。森下はチームが置かれた厳しい状況を認識してか、本業の投球でも快刀乱麻を断つ鮮やかさだった。

 「ストライクが先行できたのは、良かったのかなと思います」

 最速151キロを計測した直球を軸に、多彩な変化球を制球良くちりばめ、緩急を操って打者を翻弄(ほんろう)する。3回まで完全投球。4回2死から牧に初安打を許しても、7回まで散発4安打に抑え、二塁すら踏まさなかった。これこそが森下本来の姿だ。

 「絶対勝つというより、ゼロに抑えてしっかり流れをつくりたいという気持ちが最初からあった。最近は、それができていなかったので。長いイニングを投げられて良かったなという気持ちです」

 非の打ちどころがない、投打にわたるパフォーマンス。現実は、しかし、過酷だ。あろうことか、8回から継いだ救援陣が軒並み乱調。森下が7勝目を逃しただけでなく、負けられないはずのチームも痛恨の1敗だ。

 「本当にナイスピッチング、ナイスバッティングだったと思います」。新井監督は、投打で活躍した29歳を称える。8回続投の考えは?との問いかけには「なかった。前の7回が(中軸からの)タイトな打順で、目いっぱいにいっていたから。球数も107球だったので」と説明した。

 残り21試合で、3位・DeNAとは7・5ゲーム差。CS進出が限りなく遠のいても、最後まで必死に戦うのがナインの務めだ。(江尾 卓也)

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