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納竿まで残り10分…奇跡の37.5センチのアオハタ タレント中村静香の“引きの強さ”

[ 2026年7月19日 05:30 ]

ロケ終了直前にアオハタを釣り上げて満面の笑みの中村静香
Photo By スポニチ

 【釣夢中】テレビの釣り番組。出演者は本命獲得のために必死になるが、必ず結果が出るわけではない。大海原の船上で繰り広げられるのは真剣勝負だ。タレントの中村静香(37)が初出演で成し遂げた快挙の模様を明かした。(牧 元一)

 NHK BS「釣りびと万歳」で狙った魚種はアオハタだった。

 中村は「岩陰に隠れているという希少な魚で、初心者の私に釣れるの?とドキドキしました」と振り返る。

 ロケは2日間。場所は長崎市の五島灘。タイラバを水深70~80メートルの海底まで落とし、5メートルほど巻き上げる。その動作を何回も何回も繰り返した。

 「時間がかかる釣りだと思いました。でも楽しかった。続けていると無になれる。少し飽きたらスタッフさんと雑談する。癒やしの時間でした」

 なかなか当たりがなかったが、開始から約3時間後に強烈な手応えを感じた。

 「サメ!?と思ったほどです。巻いても巻いても糸が出ていってしまう。焦って速く巻くと糸が切れてしまうので低速で巻いて、三歩進んで二歩下がる感じでした」

 約30分が経過。腕の筋肉の限界を感じた頃、それはようやく水面に姿を現した。79センチ、5・8キロの大型マダイ。番組の撮れ高として大喜びする局面だったが、中村は険しい表情で「腕、痛い!」と叫び、仰向けに倒れてしまった。

 「疲労困憊(こんぱい)だったんです。スタッフさんは笑っていました。そんなに大きなマダイを釣ることがどれほど凄いことかを後から聞いて喜びが湧きました」

 結局、初日は本命を手にすることができないまま終了した。

 「悔しかったです。でも、同じ船でスタッフさんがアオハタを釣っていたので、私も釣れないはずがないと思いました。数打てば必ず当たる。根拠のない自信がありました」

 そして迎えた2日目。初日と同様の動作を何回も何回も繰り返した。ところが、やはり当たらない。タイラバのネクタイの色を赤・金から緑に替えても好転しない。ロケ終了の時が刻一刻と近づいてくる。

 そんな時、胸に響いたのは、番組で「釣り兄貴」と称される久保隆幸さん=遊漁船業=の「釣りはメンタル。焦らず、着実に。絶対に来るから」という言葉だった。

 「久保兄貴のおかげです。結果を出せないまま東京に帰ることを想像して、一瞬沈んだ気持ちになっていたのですが、辛抱、忍耐でタイラバを動かし続けました」

 タイラバのネクタイの色を金に変更。納竿まで残り10分。ついにその時が訪れた。

 「クククッと来ました。私にはその引きがアオハタだと分からなくて、水面に上がった時も浮袋が膨らんだ姿だったのでピンときませんでした。スタッフさんに“アオハタですよ”と言われてようやく、間に合った!と安心しました」

 獲得した本命は37・5センチ。ロケ終了間際の成果にスタッフから「台本で書いてもこんなにうまくいかない」と称賛された。

 「これで気分よく東京に帰れると思いました。真面目さが釣果につながったと思います。私は船の上で師の教えを忠実に守る生徒でした」

 苦境でも折れない勤勉さがもたらした勝利だった。

 ≪10年前TV番組で本ガツオ一本釣り≫初めての釣行は幼少の頃。祖父と近所の川で小魚を狙った。その後は釣りから遠ざかったが、約10年前にテレビの番組で本ガツオの一本釣り漁を体験。今年2月放送のドラマ「さすらい釣り師 糸田三平」では撮影の空き時間にオオモンハタを釣ったという。

 ◇中村 静香(なかむら・しずか)1988年(昭63)9月9日生まれ、京都府出身の37歳。2003年、第9回全日本国民的美少女コンテストに出場。その後、アイドルや女優として活動し、24年のNHK大河ドラマ「光る君へ」や同年の映画「レディ加賀」などに出演。

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